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日本の経常収支、30カ月連続の黒字、円安効果による輸出増加などが寄与した模様

日本の経常収支は30カ月連続の黒字、輸出増加で貿易収支が黒字転換

 2月8日、財務省から最新の国際収支統計が発表されました。そのうち、経常収支(海外とのモノやサービスなどの取引状況)の内容を見ると、2016年12月は1兆1122億円の黒字でした。日本の経常収支は、今回黒字となったことにより、2014年7月以降、30カ月連続の黒字となります。また、経常収支の黒字幅は前年同月から拡大しました。

 経常収支の内訳を見ると、まず、貿易・サービス収支は5202億円の黒字となりました。その要因として、貿易収支の黒字転換が挙げられます。ちなみに、12月の貿易収支は8068億円の黒字でした。そこで、その貿易収支の内訳を見ると、輸出が6兆6692億円(前年同月比6.6%増)、輸入が5兆8624億円(同3.3%減)でした。

 つまり、今回の貿易収支の黒字は、輸出の増加と輸入の減少によってもたらされたことが見て取れます。輸出は16カ月ぶりの増加、一方、輸入は24カ月連続の減少でした。商品別では、輸出については、自動車部品や半導体電子部品などの増加が寄与した一方、輸入については、液化天然ガスや医薬品の減少が影響しました。

サービス収支の赤字幅が前年同月から拡大

 次に、貿易・サービス収支のうち、旅行および輸送などの動向を示すサービス収支を見ると、12月は2866億円の赤字でした。前年同月から883億円の赤字幅拡大です。

 サービス収支のうち、輸送や旅行に属さない「その他サービス収支」の赤字幅の大幅な拡大が、サービス収支全体の赤字拡大に影響したようです。

 ちなみに、この時期に、日本を訪問した外国人の旅行者数は同15.6%増であり、1996年以降では、12月として過去最高、一方、出国した日本人の数は同7.9%増でした。

第一次所得収支の黒字幅は縮小

 続いて、海外から受け取る利子や配当などの動向を示す第一次所得収支(かつての所得収支に該当)を見ると、12月は6759億円の黒字となったものの、前年同月との比較では3377億円の黒字幅縮小となりました。「直接投資収益」の黒字幅を縮小などが影響したと見られます。そして、第一次所得収支の前年同月比での黒字幅縮小は、10カ月連続となります。

201612経常収支

 以上、12月は、貿易・サービス収支および第一次所得収支がともに黒字だったことから、経常収支の黒字幅拡大につながりました。

 このうち、貿易収支に関しては、上述の通り、輸出額の増加と輸入額の減少により、黒字に転換しました。そして、輸出額の増加の要因としては、やはり、円安進行の効果が大きかったと考えられます。実際、12月は、11月に実施された米国の大統領選挙の結果を受け、外国為替市場において米ドルを買う動きが強まり、円安が進行しました。一方、輸入額の減少に関しては、原油価格の下落が寄与したようです。

 こうしてみると、日本の経常収支は、当面、外国為替相場と原油価格をはじめとする資源価格の動向に左右される可能性があり、そのため、これらの動きにも注意を必要とする状況が続くと見られます。
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