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米国の非農業部門雇用者数、2カ月連続で増加数が20万人台を維持。先行きには留意が必要?

2月の非農業部門雇用者数、2カ月連続の20万人台の増加数

 3月10日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。このうち、非農業部門雇用者数を見ると、直近である2017年2月に前月比23万5000人増と、増加数が2カ月連続の20万人超えとなりました。

 今回、1月の雇用者の増加数が前回発表時の同22万7000人増から同23万8000人増へ上方修正されたこともあり、僅かに増勢鈍化とはなったものの、足元における米国雇用の堅調ぶりを示す内容となりました。

 ちなみに、米国において、非農業部門雇用者の増加数が2カ月連続で20万人を超えたのは、昨年(2016年)6月(同29万7000人増)~7月(同29万1000人増)以来となります。

製造業、建設業の雇用者が大幅に増加

 次に、非農業部門雇用者数について、部門別の変動を見ると、まず、政府部門が同8000万人増と前月から増勢が鈍化した一方、民間部門は同22万7000人増と前月の同22万1000人増から増勢が、若干、加速しました。つまり、民間部門の雇用環境の良好ぶりが窺われるワケです。

 そして、その民間部門の雇用者数に関して、業種別の動向を見ると、製造業(同2万8000人増)や建設業(同5万8000人増)が堅調だったほか、卸売業も同1万人増と、比較的大幅な伸びだったことに加えて、不動産も増加(同7000人増)しました。一方、小売業は同2万6000人減と大幅なマイナスとなりました。

 これらのうち、製造業については、2月のISM製造業景況感指数が57.7と1月の56.0から上昇するなど、良好な状態が続いており、雇用者数もこうした実体面の現況を反映した格好です。一方、建設業については、この間の温暖な気候の寄与があったとの見方もあるようです。

米国景気の安定を示す内容ながら、3月以降の雇用者数には留意が必要か?

 続いて、失業率を見ると、2月は4.7%と前月の4.8%から低下し、前々月(2016年12月)と同水準まで改善しています。そして、失業率との関連で注目される労働参加率については、63.0%と1月の62.9%から0.1ポイント上昇しました。

 通常、失業率と労働参加率が同時に低下した場合、失業率の低下は、雇用環境の改善よりも、むしろ、労働市場から撤退した労働者の増加を反映しているとの見方が浮上します。ただ、今回、労働参加率が上昇したことから、この間、それまで職探しを断念していた多くの労働者の就職活動再開の公算が大きいと見られるワケです。

 つまり、失業率の低下と労働参加率の上昇を考慮すれば、2月については、企業側が積極的に採用活動を行っていたとの推測も可能です。これは、とりもなおさず、米国景気が安定している現状を示しているとの見方もできるでしょう。

 もっとも、非農業部門雇用者数の2カ月連続の大幅な増加を受け、今後、米国雇用に対する過熱感が意識され、3月以降は、逆に、雇用者数の増勢鈍化の可能性も浮上してくると見られるなど、先行きの雇用統計の内容には留意が必要かもしれません。

米雇用2017年2月
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