FC2ブログ

米国の2016年10~12月期の実質GDP成長率、確報値で上方修正される

米国成長率、確報値で上方修正される

 3月30日、米国商務省から直近の国内総生産(GDP)が発表されました。それによると、2016年10~12月期の実質GDP成長率(確報値、季節調整済み)は前期比年率2.1%増と、前回(2月28日)発表された改定値の同1.9%増から上方修正されました。

 続いて、各需要項目の内容を見ると、まず、GDPの約7割を占める個人消費が同3.5%増と、改定値の同3.0%増から上方修正されました。個人消費は改定値に続く上方修正となります。

 また、住宅投資は同9.6%増と、改定値からの修正はありませんでした。ちなみに、住宅投資は、前回の改定値の時点で、速報値から下方修正されたものの、引き続き、高い伸びを維持しています。

個人消費の上方修正に対し、設備投資は下方修正

 企業部門では、民間設備投資が同0.9%増と改定値の同1.3%増から下方修正されました。速報値の段階では、同2.4%増だったものの、最終的には、1.0%増を下回る伸び率に留まる結果となったワケです。内訳を見ると、「機器への投資」が改定値の同4.5%減から同1.9%減へ上方修正、「構築物」については、改定値と同じ、同1.9%増でした。また、在庫投資の成長率寄与度が上方修正され、成長率に対する押し上げ度を強める格好となっています。

 そのほか、政府支出は、改定値の同0.4%増から同0.2%増へ下方修正されました。

 なお、外需項目に注目すると、輸出が下方修正(改定値:同1.7%減→確報値:同1.8%減)された一方、輸入が上方修正(同8.5%増→同9.0%増)されことから、純輸出の成長率寄与度は、僅かながら、下方修正され、成長率への押し下げ度合いが、若干、強まる格好となりました。

2016米GDPQ4確定内容

 このように、今回の改定では、個人消費、在庫投資、輸入が上方修正、一方、設備投資、政府支出、輸出および純輸出が下方修正されました。

成長率の今後の行方を握るの個人消費か?

 次に、成長率に関して、ここ1年の推移に着目すると、1~3月期の同0.8%増をボトムにして、4~6月期に同1.4%増、7~9月期には同3.5%増と、2四半期連続で伸び率を拡大した後、10~12月期の増勢は鈍化しました。

 各需要項目について、前四半期からの変動に着目すると、まず、個人消費が増勢加速、住宅投資が3四半期ぶりのプラス回復、そして、民間設備投資は増勢鈍化となりました。一方、在庫投資については、成長率に対する押し上げ度合いが強まったものの、設備投資の増勢鈍化を考慮すると、意図せざる在庫が積み上がりつつある状況も想定され、今後の米国における企業部門の停滞が懸念されます。

 外需関連では、輸出が4半期ぶりのマイナスとなった一方で、輸入の増勢が急速に加速しています。このうち、輸出のマイナスの要因としては、前四半期のアルゼンチンやブラジルにおける農作物の不作を背景に、米国からの大豆輸出が急増した反動による落ち込みの影響との見方があるようです。

 また、輸入の大幅増加に関しては、米国における消費の強さを反映した結果と捉えることもできます。

 そして、この消費の強さが引き続き維持されれば、企業部門の投資の持ち直しも期待できるかもしれません。つまり、米国における成長率の今後の行方については、消費の動向がカギとなりそうです。

2016米GDPQ4確
スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

広告
プロフィール

ecolumn1967

Author:ecolumn1967
FC2ブログへようこそ!

当ブログは、日々発表される経済統計や関連報道などについて、自分なりに分析し、コラムとして発表していくブログです。

コラムの性格上、先行きの見通しや将来の展望、金融商品の動向などについても言及することがあるかと思いますが、当ブログの目的は、あくまでも、情報の提供であり、投資の推奨などが目的ではありません。

投資を行う場合などは、ご自身で情報収集や分析などを行ったうえで、ご判断くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
FC2カウンター
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR