FC2ブログ

米国の非農業部門雇用者の増加数が3カ月ぶりに20万人を下回る

非農業部門雇用者増加数が3カ月ぶりの20万人割れ

 4月7日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。それによると、2017年3月の非農業部門雇用者数は前月比9万8000人増、その増加数は3カ月ぶりに20万人を下回り、2016年5月(同4万3000人増)以来の小幅な伸びに留まりました。ここ数カ月の内容と比較すると、衝撃的な落ち込みとも捉えられそうな数値です。

 もっとも、今回の雇用者数の大幅な鈍化に関しては、暖冬だったことによる1月および2月の大幅な増加を受け、3月の悪天候などの影響による反動が顕れたといった見方もあるようです。

 なお、非農業部門雇用者数について、部門別の変動を見ると、まず、政府部門が前月の減少(同2000人減)からはプラスに転じたものの、同9000人増という小幅な増加に留まった一方、民間部門は同8万9000人増と前月の同22万1000人増から大幅な増勢鈍化となりました。

建設業が大幅鈍化、一方、製造業は1万台の増加数を維持

 この民間部門の雇用者数に関して、業種別の動向を見ると、まず、小売業が同3万人減と前月に続く大幅なマイナスとなったほか、卸売業も小幅ながら10カ月ぶりの減少でした。このほか、不動産(同3000人減)や情報産業(同3000人減)も減少しています。

 さらに、ここ最近、大幅な増加を続けていた建設業についても、今回は同6000人増と小幅な増加に留まりました。

 このように、前月比マイナスや小幅な増加に留まる業種が相次ぐなか、製造業の雇用者数に関しては、同1万1000人増と前月(同2万6000人増)から見れば、増勢こそ鈍化したものの、4カ月連続で1万人を上回る増加数を維持するなど、安定感の窺われる内容だったと言えそうです。

 ちなみに、製造業については、3日に発表された3月のISM製造業景況感指数が57.2と前月の57.7から0.5ポイント低下したものの、景況判断の分かれ目と言われる50.0を7カ月連続で上回るなど、比較的高い水準を維持しました。

失業率は約10年ぶりの低水準、労働参加率は2月と同水準を維持

 次に、非農業部門雇用者数と同時に発表された失業率に目を転じると、3月は4.5%と、2月の4.7%から低下しました。1月の4.8%から2カ月連続の改善となります。数値としては、2007年5月(4.4%)以来、約10年ぶりの低水準です。一方、失業率との関連で注目される労働参加率については、63.0%と2月の水準を維持しました。

 失業率の低下と雇用者数の大幅な増勢鈍化を確認後、個人的には、労働参加率の低下を予想しました。ただ、実際に確認すると、労働参加率は、比較的高い水準を維持しており、米国の雇用環境は、非農業部門雇用者数の大幅な増勢鈍化ほど、悪化はしていないとの見方もできそうです。

 実際、上述の通り、今回の雇用者数の鈍化については、一時的な特殊要因の影響との見方もできるほか、製造業については、引き続き、明るさも感じられます。

 以上を踏まえ、今後、非農業部門雇用者数の増勢は再び大きく加速する可能性も高く、さしあたり、4月の雇用統計の内容が注目されます。

201703雇用統計
スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

広告
プロフィール

ecolumn1967

Author:ecolumn1967
FC2ブログへようこそ!

当ブログは、日々発表される経済統計や関連報道などについて、自分なりに分析し、コラムとして発表していくブログです。

コラムの性格上、先行きの見通しや将来の展望、金融商品の動向などについても言及することがあるかと思いますが、当ブログの目的は、あくまでも、情報の提供であり、投資の推奨などが目的ではありません。

投資を行う場合などは、ご自身で情報収集や分析などを行ったうえで、ご判断くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
FC2カウンター
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR