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米国の非農業部門雇用者増加数が2カ月ぶりの20万人台に

非農業部門雇用者数、前月比22万2000人増に

 7月7日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。それによると、2017年6月の非農業部門雇用者数は前月比22万2000人増と、20万人台の増加数を達成しました。

 前回発表時からの改定の内容を確認すると、まず、5月の雇用者数が同15万2000人増と、前回発表時の同13万8000人増から上方修正、また、4月についても、前回発表時の同17万4000人増(前々回発表時の同21万1000人増から下方修正)から同20万7000人増へ上方修正されました。

 こうして前回発表時には3カ月連続の20万人割れだった非農業部門雇用者数の増加数は、改定の結果、2カ月ぶりの20万人台回復となったワケです。

 部門別の変動を見ると、政府部門は同3万5000人増と、前回のマイナスからプラスに転換、また、民間部門は同18万7000人増と、前月から増勢が加速しました。

製造業は小幅増加、建設および卸売の増加数は1万人台

 そして、民間部門のうち、業種別の動向を見ると、注目の製造業は同1000人増と小幅ながら前月の同2000人減からプラスに転じたほか、小売業が同8000人増と5カ月ぶりにプラスを回復しました。

 また、建設業が同1万6000人増と、前月の同9000人増から増勢が加速したほか、卸売業も同1万人増と前月の同2000人増から増勢が加速しています。

 ちなみに、製造業との関連で、7月3日に発表されたISM製造業景況感指数を見ると、6月は57.8と、前月から2.9ポイント上昇しました。2カ月連続の上昇であり、水準的にも、2014年8月以来の高水準です。各項目の内容を見ても、新規受注が63.5、生産が62.4など、主要項目が高い数値となりました。

 米国製造業の堅調ぶりを示す内容と見ることもでき、今後の、製造業の雇用情勢にも期待が高まります。

失業率は2カ月ぶりの上昇、一方、労働参加率も上昇

 次に、米国の失業率を見ると、6月は4.4%と前月の4.3%から0.1ポイント上昇しました。

 失業率の上昇は、通常、雇用情勢の悪化と判断されるでしょう。もっとも、今回、失業率との関連で注目される労働参加率については、62.8%と前月の62.7%から0.1ポイント上昇しました。こうした労働参加率の上昇は、これまで就職活動を断念していた人の労働市場への再参入の動きと捉えることもできます。

 つまり、小幅ながらも労働参加率が上昇したことから、今回の失業率の上昇は、求職者数の増加に伴う労働人口の増加によってもたらされた可能性があるワケです。そして、非農業部門雇用者数の大幅な増加を考慮すると、その可能性は高いと思われます。

 以上を踏まえ、今回の雇用統計の内容を振り返ると、非農業部門雇用者数の大幅な増勢加速のほか、業種別の変動を見ても、プラス転換や増勢加速となった業種が目立つことに加え、労働参加率もが小幅ながらも上昇したことなどから、個人的には、米国雇用の堅調ぶりを示唆する内容だったとの印象を受けます。

 とはいえ、ここ数カ月の非農業部門雇用者数の動きを振り返ると、上方修正と下方修正が繰り返されています。このため、雇用統計の今後の展開にも留意が必要と思われます。

201706米雇用統計
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