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IMFの世界経済予想で2017年、2018年見通しを据え置き。米国および英国の見通しを下方修正

世界経済見通し、2017年、2018年ともに据え置き

 7月24日、IMF(国際通貨基金)から最新の世界経済見通しが発表されました。

 それによると。世界経済の成長率は、2016年(実績)の前年比3.2%増から、2017年に同3.5%増2018年に同3.6%増と、拡大見通しながら、2018年は2017年から、若干、勢いが鈍る見通しとなっています。ちなみに、いずれも、前回見通し(2017年4月発表)に据え置かれました。

 ただし、全体の見通しは据え置かれたものの、地域別では、その内容に変動が見られます。

 その内容を確認すべく、まず、先進国・地域の成長率を見ると、2017年が同2.0%増と、前回見通しに据え置かれ、続く2018年は同1.9%増と、前回見通しから0.1ポイント下方修正されました。

 一方、新興国および途上国・地域の成長率予想は、2017年が同4.6%増と前回の見通しから0.1ポイント上方修正、2018年は同4.8%増で、前回見通しに据え置かれました。

米国、英国の見通しが下方修正される

 先進国・地域の主要国見通しの今回の注目点として、米国の成長率見通しの下方修正が挙げられます。具体的には、2017年が前回見通しから0.2ポイント、2018年が前回から0.4ポイント、それぞれ下方修正されました。理由として、米国の財政政策について、当初ほど期待できない結果に留まる可能性が考慮されたようです。

 さらに、今回、英国の成長率についても、2017年の見通しが前回から0.3ポイント下方修正されました。1~3月期の経済活動が低調だったことが理由のようです。

 これに対して、ユーロ圏の成長率は、2017年が0.2ポイント、2018年が0.1ポイント、それぞれ上方修正されました。域内の主要諸国についても、ドイツ、フランス、イタリア、スペインの成長率は、いずれも2017年、2018年ともに上方修正されました。2017年1~3月期が良好だったことが考慮されたようです。

 つまり、欧州については、EU(欧州連合)加盟国(ユーロ圏主要国)とEU離脱予定国(英国)で明暗が分かれたワケです。

 また、日本については、2017年の成長率が0.1ポイント上方修正、2018年は前回見通しに据え置かれました。2017年の上方修正については、個人消費、投資、輸出が1~3月期の成長を支えた点が考慮されたようです。

 なお、2018年の成長率に関しては、米、欧、日のなかで、唯一、日本の見通しが1%を下回るなど、日本経済の出遅れ感を印象付ける内容だったとも言えるでしょう。

IMF先進国予想201707

中国の見通しは2017年、2018年ともに上方修正、ただし、減速予想に変化なし

 続いて、新興国および途上国・地域の主要国の成長率見通しでは、まず、中国の成長率が注目されるでしょう。具体的には、2017年が0.1ポイント、2018年が0.2ポイント、それぞれ、上方修正されました。1~3月期の成長率が予想を上回った点が考慮されたと見られます。もっとも、上方修正はされたものの、徐々に減速する見通しである点に関しては、前回から変化していないようです。

 そして、中国と同様、現状、新興国において、注目に値する国といえるインドの成長率については、2017年、2018年ともに前回見通しに据え置かれました。また、これまでと同様に、徐々に増勢が加速するという、中国と対照的な見通しである点も前回と同様です。

 中国、インドに次いで高い成長率が見込まれているASEAN5カ国の成長率については、2017年が0.1ポイントの上方修正、一方、2018年は前回の見通しに据え置かれました。

 このほか、2016年がマイナス成長だった国の見通しを見ると、ブラジルについては、2017年が0.1ポイントの上方修正、2018年が0.4ポイントの下方修正、一方、ロシアについては、2017年、2018年ともに据え置きでした。

 以上、新興国および途上国・地域の成長率見通しは、まちまちの内容です。

IMF新興国予想201707
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