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米国の2017年4~6月期の実質GDP成長率は2四半期連続の減速から急速に回復

4~6月期の実質GDP成長率、前四半期から急回復

 7月28日、米国商務省から最新の実質国内総生産(GDP、速報値、季節調整済み)が発表されました。それによると、2017年4~6月期の実質GDP成長率は前期比年率2.6%増でした。

 今回の発表では、中長期的な成長率の改定も実施されており、その内容も反映されています。そこで、改定前後の成長率の推移を比較したところ、変化の方向に変動は見られなかった一方、改定後は、総じて、低い伸びに留まり、その変動幅は、改定前に比して、小幅な動きとなったとの印象です。

米GDP改定前後比較2017

 さて、こうした点も踏まえ、改めて4~6月期の成長率を見ると、1~3月期の同1.2%増から急速に成長幅が拡大しました。

個人消費の増勢が加速、設備投資は増勢鈍化ながら高い伸びを維持

 続いて、各需要項目の内容を確認すると、まず、GDPの約7割を占める個人消費の成長率が同2.8%増と、1~3月期の同1.9%増から増勢が加速しました。

 一方、住宅投資は同6.8%減と昨年(2016年)7~9月期の同4.5%減以来、3四半期ぶりにマイナスとなりました。比較的高い伸びが2四半期続いたことから、一時的に調整が入った格好です。

 また、民間設備投資は同5.2%増と前四半期の同7.2%増から増勢は鈍化したものの、高い伸びとなりました。内訳を見ると、「機器への投資」が同8.2%増と、前四半期の同4.4%増から増勢が加速、また、「構築物」も同4.9%増と、前四半期の同14.8%増から増勢鈍化ながら、高い伸びを維持しています。

 このほか、企業部門では、在庫投資の成長率寄与度が2四半期連続のマイナスとなっています。ただ、4~6月期は成長率への押し下げの度合いが和らいだ格好です。

 外需関連に目を転じると、輸出が同4.1%増と前四半期の同7.3%増から増勢鈍化ながら比較的高い伸びを維持した一方、輸入は同2.1%増と、輸出と比べると、小幅な伸びに留まりました。両者の縮小幅を比較すると、輸出の縮小幅の方が大きく、これにより、純輸出のGDPに対する押し上げの度合いが、若干、弱まった格好です。

今回の成長率は市場の安心感を誘う内容に

 さて、米国の成長率は、2四半期連続の減速の後、急回復する形となるなど、市場に安心感を誘う内容となりました。

 需要項目でも、成長を続ける個人消費からは安定感が見られるほか、民間設備投資も5四半期連続でプラスを維持していることから企業部門の堅調ぶりが窺われるなど、米国の内需関連は良好と言えるでしょう。

 個人消費に関しては、雇用環境が引き続き良好な状態を維持するか、一方、設備投資に関しては、個人消費の動向に加え、世界経済の回復ぶりが今後のカギとなりそうです。

2017米GDPQ2速
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