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米国の2017年4~6月期の実質GDP成長率、前期比年率3.0%増へ上方修正

4~6月期の実質GDP成長率、上方修正される

 8月30日、米国商務省から最新の実質国内総生産(GDP)が発表されました。それによると、2017年4~6月期の実質GDP成長率(季節調整値・改定値)は前期比年率3.0%増と、7月28日に発表された速報値(同2.6%増)から上方修正されました。

 内需関連項目の速報値からの改定内容を見ると、まず、個人消費が同3.3%増と速報値の同2.8%増から上方修正されました。

 また、企業部門では、設備投資が同6.9%増と、速報値の同5.2%増から上方修正されたほか、速報値時点では成長率の押し下げ要因であった在庫投資が、改定値では、一転、成長率の押し上げ要因へ転換しました。

 ただ、改定値でプラスへ転換した在庫投資とは対照的に、政府支出は速報値の同0.7%増から同0.3%減へ下方修正されました。また、住宅投資については、速報値から上方修正されたものの、同6.5%減と速報値の同6.8%減に続きマイナスとなりました。

 一方、外需関連では、輸出が同3.7%増と速報値の同4.1%増から、輸入も同1.6%増と速報値の同2.1%増から、それぞれ、下方修正されました。そして、輸入の修正幅が、僅かながら、輸出の修正幅を上回ったことから、純輸出は速報値と同様、成長率の押し上げ要因となり、その度合いも強まる格好となりました。

2017米GDPQ2改定内容

個人消費の増勢加速、設備投資は増勢鈍化ながら、高い伸び率を維持

 続いて、4~6月期の成長率について、前四半期からの変化に着目すると、1~3月期の同1.2%増から増勢が大幅に加速しました。ここ最近では、2四半期連続で鈍化した後の増加幅の拡大であり、底打ちを連想させる動きとの見方もできるでしょう。

 需要項目ごとの変動を見ると、まず、GDPの約7割を占める個人消費の増勢が1~3月期の同1.9%増から加速しており、家計部門の堅調ぶりを示す内容となりました。また、民間設備投資は前四半期の同7.2%増から、若干、増勢が鈍化しました。その内訳を見ると、「機器への投資」が同8.8%増と前四半期の同4.4%増から増勢が加速した一方、「構築物」は同6.2%増と前四半期の同14.8%増から増勢が大きく鈍化しました。

 このように、設備投資は、増勢鈍化となったものの、水準的には、比較的、高い伸び率を維持していると言ってよさそうです。

 加えて、企業部門では、在庫投資の寄与度が2四半期ぶりにプラスとなりました。在庫投資が成長率の押し上げ要因となったことも考慮すると、米国の企業部門の底堅さを窺うことも可能です。

米国の成長率は、今後、順調な拡大路線を辿る?

 ただ、内需関連項目のうち、住宅投資が3四半期ぶりにマイナスとなりました。2四半期連続で高い伸びを維持しており、さらに、1~3月期には2ケタ台の伸び率を達成していたことから、4~6月期は、その反動により大幅な落ち込みとなったとの見方もできそうです。

 続いて、外需関連の項目を見ると、輸出が2四半期連続のプラス、また、輸入が5四半期連続のプラス達成だったなか、いずれも前四半期からは増勢が鈍化しました。なお、純輸出の成長率寄与度については、前四半期とほぼ同水準でのプラス維持となりました。

 さて、今回の成長率は、ここ2四半期の鈍化傾向に底打ち感を連想させる内容だったとも言えるでしょう。そして、個人消費および民間設備投資が、現状の水準を維持するなかで、今回、マイナスだった住宅投資や政府支出が回復してくれば、成長率が、今後、順調な拡大路線を辿っていく可能性も浮上してくると思われます。

2017米GDPQ2改
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