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2017年8月の非農業部門雇用者数は前月比15.6万人増へ増勢鈍化、失業率は2カ月ぶりの上昇

非農業部門雇用者数、2カ月連続の増勢鈍化

 9月1日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。それによると、2017年8月の非農業部門雇用者数は前月比15万6000人増と、前月の同18万9000人増から増勢が鈍化しました。

 また、7月の非農業部門雇用者の増加数については、前回発表時の同20万9000人増から下方修正されたことで、2カ月連続で20万人を下回り、2カ月連続で増勢が鈍化する形となりました。

 部門別の変動を見ると、政府部門が同9000人減で前月の同1万3000人減から減少幅が拡大、一方、民間部門は同16万5000人増と、前月の20万2000人増から増勢が鈍化しました。

製造業、建設業の雇用者が大幅な増加

 民間部門のうち、業種別の動向に注目すると、まず、製造業は同3万6000人増と前月の同2万6000人増から増勢が加速し、2カ月連続で増勢が加速するなど、製造業の堅調ぶりが示されました。

 折しも、この日、ISM製造業景況感指数も発表され、その内容を見ると、8月の同指数は58.8と、前月の56.3から2.5ポイントの大幅な上昇となり、2011年4月以来の高水準を達成しました。つまり、製造業に関しては、雇用者数と景況感が連動した内容だったワケです。

 そのほかの業種では、建設業が同2万8000人増と2カ月ぶりに大幅な増加となった反面、小売業が同1000人増と、卸売業が同6000人増、不動産が同5000人増と、小幅な増加に留まった業種があったほか、情報関連のように、同8000人減と減少した業種もありました。ちなみに、情報関連は11カ月連続の減少でした。

失業率は2カ月ぶりの上昇、労働参加率は横ばい

 次に、失業率を見ると、8月は4.4%と7月の4.3%から0.1ポイント上昇しました。失業率の上昇は2カ月ぶりとなります。ちなみに、ここ最近の失業率の推移を見ると、4月(4.4%)以降、上昇と低下を繰り返すなど、一進一退の様相となっているようです。また、失業率との関連で注目される労働参加率については、8月は62.9%と前月と同じ数値を維持しました。

 以上、雇用者増加数が2カ月連続で20万人を下回ると同時に、増勢鈍化となった点、失業率が上昇した点、労働参加率が横ばいだった点などを考慮すると、8月の米国における雇用情勢は、若干、力強さの乏しい内容だったと言えそうです。

 さらに、時間当たり賃金についても、8月は同0.1%増と、前月の同0.3%増から鈍化しており、この内容からも、米国雇用について、若干の停滞感が窺われます。

 もっとも、失業率の一進一退の動きに関しては、米国雇用の安定ぶりを示す内容と捉えることもできそうです。また、増加数が20万人を下回ったとはいえ、2ケタ台を維持している雇用者数からは、力強さこそ感じられないものの、さほど、米国の雇用環境の悪化を印象付けるほどの内容でもなかったと言えます。実際、各業種の雇用者数を見ると、上述の通り、堅調ぶりが示された業種も存在しました。

 もちろん、非農業部門雇用者数自体の増勢が鈍化していることも、また、事実であることから、今後の展開には留意が必要かもしれません。

201708米雇用統計
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