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オーストラリア実質成長率、前期比0.8%増。内需に底堅さが見られるものの、個人消費の先行きに懸念も

4~6月期の実質GDP成長率、前期比0.8%増へ増勢が加速

 9月6日、オーストラリア統計局より、最新の国内総生産(GDP、季節調整値)が発表されました。それによると、2017年4~6月期の実質GDP成長率は前期比0.8%増と、1~3月期の同0.3%増から増勢が加速しました。

 また、ここ最近の成長率の推移を確認すると、直近でマイナス成長だったのは2016年7~9月期(同0.4%減)、さらに、その前となると、2011年1~3月期(同0.3%減)まで遡ります。

 ちなみに、オーストラリアの成長率がリセッション(景気後退)と判断される2四半期連続のマイナスを経験したのは、1991年1~3月期(同1.3%減)および4~6月期(同0.1%減)まで遡ることとなります。

 一方、前年同期比ベースでは、前年同期比1.8%増と、こちらもプラス成長を維持しました。ここ最近の動向に着目すると、2016年10~12月期の同2.4%増から2017年1~3月期に同1.8%増へと増勢が鈍化、4~6月期には前四半期と同水準に留まり、減速へ向かう前に下げ止まった形となりました。

 このように、四半期ベースでも、前年同期比ベースでも、成長率からはオーストラリア経済の底堅さを窺うことができます。

豪GDP2017Q2

オーストラリアの内需に底堅さ

 そして、四半期ベースについて、需要項目の内容を見ると、個人消費、住宅建設、機械・設備投資などがプラスとなるなど、内需関連項目の良好ぶりが窺われます。

 ただし、一方の外需関連項目が振るわなかったかというと、そうでもなく、輸出が2四半期ぶりにプラスを回復した一方、輸入についても、増勢鈍化ながら、プラスを維持しました。ただ、伸び率では、輸出が輸入を上回ったものの、金額では、輸入額が輸出額を上回っており、成長率に対する外需の寄与としては、押し下げ要因として作用したものと考えられます。

 さて、このように、各内需項目に加え、輸入の内容からも、オーストラリア内需の底堅さを窺い知ることができます。

 他方、足元における内需の一端を確認すべく、最新の小売売上高の内容を見ると、2017年7月の前月比0.0%減と4カ月ぶりのマイナスとなりました。ここ最近の推移を見ても、4月の同1.0%増以降、2カ月連続の増勢鈍化後のマイナスであり、減速傾向が強まっていることを示唆しています。

個人消費の先行きに黄色信号か?

 さらに、消費を支える雇用情勢を確認すると、直近の雇用統計では、3月に前月比で5万人台の大幅な増加を達成したオーストラリアの雇用者数は、その後、徐々に増勢を鈍化させ、6月時点では1万人台にまで増加幅を縮小させています。

 つまり、オーストラリア経済を下支えしている個人消費の先行きに、黄色信号が点灯しつつある…といったところでしょうか。

 以上を踏まえ、9月14日に発表される最新の雇用統計の内容が注目されます。その内容如何によって、現状のオーストラリア経済の底堅い状態が維持されるのか、もしくは、早晩、リセッションに陥るのか、判断できるかもしれません。
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