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米国の2017年4~6月期の実質GDP成長率(確定値)、上方修正により年率3%増が確定

米国の4~6月期の成長率は若干の上方修正に

 9月28日、米国商務省から直近の実質GDP成長率(確定値、季節調整済み)が発表されました。それによると、2017年4~6月期の実質GDP成長率は前期比年率3.1%増と、改定値の同3.0%増から僅かながら上方修正されました。

 需要項目別の改定値からの修正内容を見ると、まず、個人消費は、改定値と同じ同3.3%増に据え置かれました。また、住宅投資が改定値から下方修正されたことで、マイナス幅拡大となったほか、設備投資も小幅ながら下方修正されています。

 そのほか、輸出が0.2ポイント、輸入が0.1ポイント、それぞれ下方修正されました。ほぼ同水準の下方修正幅だったことから、純輸出の成長率への押し上げ寄与度は改定値から変化しませんでした。

 なお、今回、上方修正された項目として、政府支出がマイナス成長ながら0.1ポイント上方修正されたほか、在庫投資の成長率への押し上げの度合いが改定値と比較して、若干、強まる形となりました。

2017米GDPQ2確定内容

 このように、各需要項目は、上方修正、下方修正、据え置きが入り混じっており、とりわけ、内需に関しては、個人的には、物足りなさを感じる内容でした。

3%台の成長率達成は9四半期ぶり

 今回の成長率の改定に関しては、僅かな上方修正に留まったうえ、各需要項目の改定内容にも物足りなさを禁じ得ないものの、成長率自体に注目するならば、前四半期からは大幅な増勢加速であり、また、3%台の成長率達成は、2015年1~3月期(同3.2%増)以来、9四半期ぶりとなります。

 さて、前四半期から大幅な増加となったGDPについて、需要項目別の変動に着目すると、まず、GDPの約7割を占める個人消費が大幅な増勢加速となり、家計部門の堅調ぶりを示しました。

 一方、企業部門では、民間設備投資が前四半期から増勢鈍化ながら、大幅なプラスを維持しています。その内訳を見ると、「機器への投資」が同8.8%増と前四半期の同4.4%増から大幅な増勢加速、「構築物」も、前四半期の同14.8%増からは増勢鈍化となったものの、同7.0%増と比較的高い成長率を維持しました。また、前四半期では、成長率の押し下げ要因だった在庫投資は、今回、成長率を押し上げる方向へ寄与する要因となりました。

米国経済の成長持続の可能性も

 外需関連では、輸出、輸入ともに、プラスを維持したものの、前四半期の伸び率が比較的大きかったこともあり、両者とも増勢が鈍化する形となりました。ちなみに、純輸出は2四半期連続で成長率の押し上げ要因となり、その度合いも、ほぼ前四半期並みの水準を維持しました。

 なお、前四半期から減少した需要項目としては、住宅投資が3四半期ぶりのマイナス、政府支出が2四半期連続のマイナスでした。

 さて、改めて、ここ最近の米国成長率の推移に着目すると、2016年7~9月期の同2.8%増をピークに、10~12月期に同1.8%増、2017年1~3月期に同1.2%増と、2四半期連続の増勢鈍化となりました。こうした点を念頭に、4~6月期の急速な回復ぶりを見ると、上述の減速傾向に歯止めが掛かったとの見方もできそうです。

2017米GDPQ2確

 今後、個人消費および民間設備投資の現状維持を前提に、住宅投資などが回復してくれば、米国経済の成長持続の可能性もあり得るのではないか、と個人的には考えています。
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