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2017年10月の非農業部門雇用者数は前月の急速な増勢鈍化の反動の寄与もあり、大幅な増加に

非農業部門雇用者数、前月からの反動もあり、大幅に増加

 11月3日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。まず、9月に大型ハリケーン襲来の影響で急速な落ち込みを示した非農業部門雇用者数を見ると、2017年10月は前月比26万1000人増と、前月から大幅に回復しました。

 ちなみに、9月の雇用者数に関しては、前回発表時の同3万3000人減から同1万8000人増へ上方修正され、7年ぶりのマイナスは回避されました。ただ、前月の雇用者数が急速な落ち込みとなったことに変わりはなく、今回は、その反動による増加の寄与もあり、急速な回復を示す形となりました。

 業種別の雇用者数の変動を見ると、前回の急速な落ち込みに影響した娯楽・観光業が同10万6000人増と、急回復を示したほか、製造業が同2万4000人増、建設業が同1万1000人増と、比較的、大幅な増加となりました。

 ただ、その一方で、卸売(同6000人増)や不動産(同6000人増)など、小幅な増加に留まった業種や、小売(同8000人減)や情報関連(同1000人減)など、減少した業種も見られるなど、まちまちの内容だったようです。

失業率は2カ月連続の低下、一方、労働参加率は低下

 次に、雇用者数と同時に発表された失業率を見ると、10月は4.1%と、2000年12月以来の水準まで低下しました。米国の失業率は8月の4.4%以降、2カ月連続の低下です。

 こうした動きは、米国の雇用環境の良好ぶりを期待させるでしょう。もっとも、失業率との関連で注目される労働参加率を見ると、10月は62.7%で、前月の63.1%から0.4ポイントと、ここ最近では、比較的、大幅な低下となりました。

 つまり、10月における失業率の低下に関しては、職探しを休止もしくは断念した労働者の増加を反映した結果との見方もできるなど、いささか、気掛かりな内容だったとも言えそうです。

雇用環境をめぐり、安心材料と懸念材料が混在

 ただ、これに対して、11月に入ってから相次いで発表された、10月における製造業および非製造業の景況感指数は、こうした懸念を和らげる内容でした。

 実際、1日に発表されたISM製造業景況感指数を見ると、58.7と前月の60.8から2.1ポイント低下こそしたものの、引き続き、景況判断の50.0を大きく上回る高い水準を維持、また、雇用統計と同日の3日に発表されたISM非製造業景況感指数は60.1と、前月の59.8から0.3ポイント上昇し、3カ月連続の改善となりました。

 これらの景況感指数を見る限り、米国経済は、依然として堅調であるとの見方も可能であり、米国雇用が良好な状態を維持するための支援材料になることも期待されます。

 さて、このように、今回の雇用情勢をめぐっては、安心材料と懸念材料が混在するなか、若干、安心材料が優位か…と、個人的には見ています。

201710米雇用統計
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