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2017年12 月の非農業部門雇用者増加数は3カ月ぶりに20万人を下回るも、引き続き、大幅な増加

非農業部門雇用者数増加数、3カ月ぶりの20万人割れ

 2018年1月5日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。それによると、2017年12月の非農業部門雇用者数は前月比14万8000人増と、11月の同25万2000人増から増勢が鈍化し、3カ月ぶりに増加数が20万人を下回りました。

 もっとも、増勢鈍化ながらも、引き続き、大幅な増加であり、また、11月の雇用者数についても前回発表時の同22万8000人増から上方修正されるなど、米国雇用の底堅さを示唆する内容だったと言えそうです。

 部門別では、民間部門が同14万6000人増と3カ月ぶりの増勢鈍化、また、政府部門は同2000人増と小幅な増加に留まりました。

建設業や製造業が大幅な増加に

 そして、民間部門のうち、雇用者数が比較的大幅な増加だった業種を見ると、まず、建設業が同3万人増と、9月の同1万3000人増から、10月の同1万5000人増、11月の同2万7000人増と、3カ月連続でその増加幅拡大となりました。

 また、製造業は同2万5000人増と前月の同3万1000人増から増勢は鈍化したものの、引き続き、大幅増加を維持しています。そのほか、卸売業も同1万人増と、前月の同6000人増から増勢が加速しました。

 一方、不動産(同2000人増)や情報関連(同7000人増)が小幅増加に留まったほか、小売業は同2万人減と、2カ月ぶりにマイナスとなりました。年末商戦の時期における雇用者数の大幅な減少は、いささか気掛かりな内容と言えるでしょう。

失業率、労働参加率、ともに前月比横ばい

 次に、雇用者数と同時に発表された失業率を見ると、12月は4.1%、そして、失業率との関連で注目される労働参加率は62.7%でした。失業率、労働参加率ともに、3カ月連続で同じ結果でした。

 失業率の直近の変化としては、10月に前月から低下しています。その低下以降、失業率の3カ月間連続の横ばいは、米国雇用の安定を示す内容と見ることも可能です。ただ、一方の労働参加率も10月の低下以降、同じ水準を保っています。

 つまり、米国の労働市場では、現状、職探しを休止もしくは断念した労働者と、逆に、職探しを再開した労働者の数が、ほぼ拮抗した状態を維持している状況である可能性も浮上してきます。

 もしかすると、昨年のテキサス州とフロリダ州へのハリケーン上陸の影響が労働市場にも及んだのかもしれません。

米国の雇用環境は引き続き良好な状態

 さて、1月に入り、2017年12月のISM製造業および非製造業の景況感指数が相次いで発表されました。

 まず、1月3日に発表された製造業景況感指数は59.7と、前月から上昇しました。なかでも、個別項目のうち、新規受注や生産がいずれも上昇しました。つまり、製造業は好調との見方ができるでしょう。

 一方、雇用統計と同じ5日に発表された非製造業景況感指数は55.9と、前月から1.5ポイント低下しました。2カ月連続の低下ながら、景況判断の分岐点である50.0を上回っています。このため、非製造業についても、比較的良好だったと言えそうです。

 このように、米国経済の良好ぶりを考慮すると、雇用環境についても、引き続き、良好な状態が維持されていると見てよさそうです。つまり、非農業部門雇用者数については、2カ月続いた雇用者増加数の20万人超えを受け、12月には調整が入った…といったところでしょうか。

201712米雇用統計
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