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2017年11月の景気動向指数で、先行、一致、遅行の3指数がいずれも上昇。内閣府は基調判断を据え置き

景気動向指数の3指数、いずれも上昇

 2018年1月11日、内閣府から最新の景気動向指数(CI、速報値:2010年=100)が発表されました。そこで、直近となる2017年11月の各指数を見ると、先行指数:108.6、一致指数:118.1、遅行指数:118.7でした。

 各指数の前月からの変動については、まず、先行指数が前月比2.1ポイント上昇しました。同指数の上昇は3カ月ぶりです。3カ月後方移動平均は同0.47ポイントの上昇で、これは6カ月連続の上昇、また、7カ月後方移動平均は0.61ポイントの上昇で、こちらは16カ月連続の上昇でした。

 次に、一致指数を見ると、同1.7ポイントの上昇で、上昇は2カ月連続です。3カ月後方移動平均は0.17ポイントの上昇で、上昇は2カ月連続、また、7カ月後方移動平均は0.20 ポイント上昇で、上昇は16カ月連続でした。

 遅行指数は同0.2ポイント上昇、こちらは4カ月連続の上昇でした。3カ月後方移動平均は0.76ポイント上昇、こちらも上昇は4カ月連続、そして、7カ月後方移動平均は0.27ポイントの上昇で、12カ月連続の上昇でした。

内閣府は一致指数の基調判断を据え置き、14カ月連続の据え置きに

 続いて、一致指数の算出に使用された各構成項目について、前月からの変動を見ると、今回、寄与度がマイナスだった指標は有効求人倍率(除学卒、寄与度▲0.04)のみで、以下の6つの指標の寄与度はプラスでした(カッコ内の数値は寄与度)。

・鉱工業用生産財出荷指数(0.48)
・投資財出荷指数(除輸送機械、0.40)
・商業販売額(小売業)(前年同月比、0.36)
・耐久消費財出荷指数(0.16)
・生産指数(鉱工業) (0.10)
・商業販売額(卸売業)(前年同月比、0.06)

 生産指数(鉱工業)、投資財出荷指数(除輸送機械)、そして、商業販売額(卸売業)は2カ月連続、一方、鉱工業生産財出荷指数および耐久消費財出荷指数は3カ月ぶりの上昇でした。ちなみに、有効求人倍率(除学卒)の低下は2カ月ぶりです。

 このCIは、主に景気変動の大きさやテンポ(量感)の測定を目的に作成されています。一般的に、一致CIの上昇時は景気の拡張局面、一方、低下時は後退局面を表しており、一致CIの動きと景気の転換点は概ね一致するとされています。

なお、内閣府では、今回、一致指数に関する基調判断について、「改善を示している」と、前回判断に据え置きました。今回の据え置きにより、基調判断は14カ月連続で据え置かれました。

景気回復の波が中小企業に浸透しつつある?

 一方、先行指数を構成する各項目の動きに着目すると、構成する指標のうち、今回、低下した指標はマネーストック(M2)(前年同月比、▲0.14)のみで、以下の8つの指標がプラスへ寄与しました。具体的な内容は以下の通りです(カッコ内の数値は寄与度)。

・最終需要財在庫率指数(逆サイクル、0.14)
・鉱工業用生産財在庫率指数(逆サイクル、0.86)
・新規求人数(除学卒) (0.30)
・新設住宅着工床面積(0.17)
・消費者態度指数(0.03)
・日経商品指数(42種、0.12)
・東証株価指数(0.15)
・中小企業売上げ見通しDI(0.32)

 今回、連続で改善が見られた指標としては、日経商品指数(42種)が5カ月連続、東証株価指数が3カ月連続、中小企業売上げ見通しDIが2カ月連続の上昇でした。そのほか、最終需要財在庫率指数(逆サイクル)、鉱工業用生産財在庫率指数(逆サイクル)、新規求人数(除学卒)が3カ月ぶり、また、新設住宅着工床面積および消費者態度指数は2カ月ぶりの上昇でした。なお、マネーストックの低下は2カ月ぶりです。

 まず、中小企業売上げ見通しDIの2カ月連続の上昇については、景気回復の波が中小企業に浸透してきた実態を考慮した期待感を反映しているとの見方ができそうです。

 一方、東証株価指数と日経商品指数(42)の連続の改善については、株式市場および商品市場の活況を反映したものと思われます。ただ、これらの改善が、実際の経済活動を反映した上昇によるものか、それとも、投機的な資金の流入を反映した上昇によるものか、留意が必要かもしれません。

201711国内景況指数(CI)
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