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日本の11月の経常収支は1兆3473億円の黒字。原油価格上昇による輸入額増加もあり、黒字幅は縮小

日本の経常収支は黒字ながらも黒字幅は前年同月から縮小

 1月12日、財務省から直近の国際収支統計が発表されました。それによると、2017年11月の経常収支(海外とのモノやサービスなどの取引状況)は1兆3473億円の黒字でした。2014年7月以降、41カ月連続の黒字であり、その黒字幅は前年同月から795億円の縮小となりました。

 経常収支のうち、貿易・サービス収支は2227億円の黒字だったものの、その黒字幅は前年同月から1808億円の縮小でした。

 この貿易・サービス収支の黒字幅縮小の要因として、まず、貿易収支の黒字幅の縮小が挙げられます。具体的には、11月の貿易収支は、前年同月から1591億円の黒字幅の縮小により、1810億となりました。その内訳を見ると、輸出が6兆7683億円(前年同月比13.9%増)、輸入が6兆5873億円(同17.6%増)でした。輸出は12カ月連続の増加、一方、輸入は11カ月連続の増加です。

 このように、輸出、輸入いずれも2ケタ台の増加を維持するなか、輸出の増加幅が輸入の増加幅を下回ったことなどが、貿易収支の黒字幅縮小につながった格好です。

サービス収支は3カ月ぶりの黒字、第一次所得収支は黒字幅を拡大

 貿易・サービス収支の黒字幅縮小のもう一つの要因は、サービス収支の黒字幅の縮小です。旅行および輸送などの動向を示すサービス収支を見ると、11月は417億円の黒字でした。サービス収支は3カ月ぶりの黒字だったものの、その黒字幅は前年同月から218億円縮小しました。輸送や旅行に属さない「その他サービス収支」の赤字転換が影響しました。

 ちなみに、この間、日本を訪問した外国人の旅行者数は同26.8%増と2ケタ台の増加だった一方、出国した日本人の数は同4.6%増と、1ケタ台の伸びに留まっています。

 続いて、経常収支のうち、海外から受け取る利子や配当などの動向を示す第一次所得収支(かつての所得収支に該当)を見ると、11月は1兆3298億円の黒字でした。前年同月から1249 億円の黒字幅拡大です。「証券投資収益」の黒字幅拡大などが寄与しました。

原油価格上昇の影響もあり、輸入額増加

 以上、日本の11月の経常収支については、第一次所得収支の黒字幅が拡大した反面、輸出の増加率が輸入の増加率を下回ったことによる貿易収支の黒字幅の縮小、および、サービス収支の黒字幅の縮小に伴う貿易サービス収支の黒字幅の縮小により、前年同月から黒字幅縮小となりました。

 輸入額の増加要因の1つとして、原油価格上昇の影響が挙げられます。ちなみに、円ベースで見た原油価格は同27.0%増(財務省算出)と大幅に上昇、また、輸入品のうち、原粗油について、輸入額および数量の変動を見ると、数量ベースでは同1.1%増と1ケタ台の増加率に留まった一方、金額ベースでは同28.4%増と2ケタ台の増加率でした。

 また、輸出に関しては、半導体等製造装置が金額および数量ともに大幅な増加でした。ただ、自動車は金額および数量ともに1ケタ台の増加に留まった一方、鉄鋼については金額が2ケタ台の増加だった反面、数量がマイナスとなるなど、商品別でバラツキが見られました。つまり、世界経済の回復の恩恵は、日本経済に一様に浸透しているワケではないようです。

201711日本経常収支
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