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IMFの世界経済見通しにて、2018年および2019年の成長率予想、ともに上方修正される

明るさが増していく印象の世界経済見通しに

 1月22日、IMF(国際通貨基金)が最新の世界経済見通しを発表、その内容を見ると、世界経済の先行きに対する明るさの度合いが増しつつあるといった印象を受けます。

 まず、世界経済の成長率は、2018年、2019年ともに前年比3.9%増と、いずれも10月発表の前回見通しから0.2ポイント上方修正されました。2018年の成長率見通しについては、2017年(推計、以下同じ)の同3.7%増から拡大する予想となっています。

 地域別予想において、先進国・地域の見通しを見ると、2018年が同2.3%増と、前回から0.3ポイント、続く2019年が同2.2%増と、前回から0.4ポイント、それぞれ上方修正された一方、新興国および途上国・地域の見通しでは、2018年が同4.9%増、2019年が同5.0%増と、いずれも前回見通しに据え置かれました。

 このように、今回の上方修正は、主に先進国・地域側の回復が主因となっているようです。

IMF先進国予想201801

先進国では、米国、日本、ユーロの成長率、いずれも上方修正

 先進国・地域における主要国の見通しを見ると、まず、米国の改定状況については前回から2018年が0.4ポイント、2019年が0.6ポイントと、いずれも、比較的、大幅な上方修正となりました。成長率見通しを見ると、2018年が同2.7%増と2017年の同2.3%増から増勢が加速し、2019年には同2.5%増と、若干、増勢が鈍化する予想となっています。米国の上方修正については、2017年の経済活動が活発だったこと、外需増が見込まれていること、税制改革のマクロ経済への効果が期待されることなどが考慮されたようです。

 続いて、日本の成長率見通しを見ると、2018年が同1.2%増と、2017年の同1.8%増から増勢鈍化ながら前回見通しからは0.5ポイントの大幅な上方修正、また、2019年については、同0.9%増と2018年からは増勢鈍化が予想されるものの、0.1ポイントと小幅に上方修正される予想となっています。日本の上方修正には、外需の伸びが考慮されたようで、その背景には米国経済の回復があると思われます。

 そして、ユーロ圏の成長率見通しを見ると、2017年の同2.4%増から、2018年が同2.2%増、2019年が同2.0%増と、比較的、高い伸び率を維持しつつ、徐々に、増勢が鈍化する見通しです。ただ、いずれも前回の見通しから0.3ポイント上方修正されました。

 ユーロ圏の主要国では、とりわけ、ドイツが2018年に同2.3%増(0.5ポイント上方修正)、2019年に同2.0%増(0.5ポイント上方修正)と、2017年の同2.5%増から徐々に増勢が鈍化する見通しながら、大幅な上方修正となっています。

新興国および途上国・地域ではインド、ブラジルの見通しに注目

 続いて、新興国および途上国・地域における主要国・地域の成長率見通しを見ると、中国が2018年に同6.8%増(0.1ポイント上方修正)、2019年に同6.4%増(0.1ポイント上方修正)と、2017年の同6.8%増から徐々に増勢が鈍化する見通しとなっているものの、いずれも上方修正されました。

 ブラジルは2018年に同1.9%増(0.4ポイント上方修正)、2019年に同2.1%増(0.1ポイント上方修正)と、上方修正されたうえに、2017年の同1.1%増から徐々に増勢が加速する明るい見通しとなっています。ロシアは2018年に同1.7%増(0.1ポイント上方修正)、2019年に同1.5%増(据え置き)と、2017年の同1.8%増から徐々に増勢が鈍化する見通しでした。

 そして、インドについては、2018年に同7.4%増(据え置き)、2019年に同7.8%増(据え置き)で、2017年の同6.7%増を受け、高い水準でさらに成長率が拡大していく見通しが今回も維持されました。

 なお、ASEAN5カ国は、2018年が同5.3%増(0.1ポイント上方修正)、2019年も同5.3%増(据え置き)と、2017年と同じ伸びを維持する見通しとなっています。

IMF新興国予想201801

 さて、新興国および途上国・地域の成長率見通しでは、中国を含め、増勢の鈍化や同一水準の伸び率維持が目立つ予想だったとの印象を受けます。こうしたなか、インドおよびブラジルの成長率が徐々に拡大していく見通しでした。

 この点を踏まえると、今後は、インド経済に加えて、ブラジル経済についても、再び、注目が集まってくるかもしれません。
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