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米国の非農業部門雇用者数、2018年3月は前月の前月比30万人台増から同10.3万人増へ急速に鈍化

3月の非農業部門雇用者数、前月比10.3万人増へ鈍化

 4月6日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。そのうち、2018年3月の非農業部門雇用者数は前月比10万3000人増でした。

 さて、非農業部門雇用者数といえば、前月の雇用統計発表時に、その増加数が2016年7月(同32万5000人増)以来、19カ月ぶりの30万人台を達成しました。この結果を受け、3月以降には、調整が入り、非農業部門雇用者数も急速に落ち込むのではないか、と個人的に予想していました。

 こうしてみると、今回の非農業部門雇用者数の10万人台への急速な増勢鈍化は、想定内の結果だったということになります。

 ちなみに、2月の雇用者数は、前回発表時の同31万1000人増から同32万6000人増へ上方修正、また、3月の雇用者数については、直近では、2017年9月の同1万4000人増に次ぐ低い伸びに留まりました。

製造業は前月比2万2000人増と安定感、一方、建設業は8カ月ぶりに減少

 次に、非農業部門雇用者数について、部門別の動きを見ると、まず、民間部門が同10万2000人増と前月の同32万人増から増勢鈍化、また、政府部門も同1000人増と、前月の同6000人増に続き、小幅な増加に留まりました。

 そして、民間部門の業種別の雇用者数の動向を見ると、まず、建設業が同1万5000人減と、前月の同6万5000人増の大幅増加から一転、マイナスとなりました。建設業の減少は8カ月ぶりです。

 また、小売業が同4000人減と3カ月ぶりにマイナスに転じたほか、不動産が同3000人増、情報関連が同2000人増と、小幅な増加に留まるなど、停滞を窺わせる業種が見受けられます。

 ただ、その一方で、製造業は同2万2000人増と、前月の同3万2000人増に続く高い伸びとなりました。米国の製造業の雇用者増加数は、2018年10月以降、2~3万人増で推移するなど、安定感を維持しています。

 このほか、卸売業が同1万1000人増と前月の同7000人増から増勢加速となるなど、業種別の雇用は、強弱の混在する、まちまちの状態だったようです。

失業率は3月も4.1%に

 続いて、非農業部門雇用者数と同時に発表された失業率を見ると、3月も4.1%でした。このように、米国の失業率は、ここ6カ月にわたり、17年ぶりの低水準を維持している状態です。

 一方、失業率との関連で注目される労働参加率については62.9%と前月の63.0%から僅かながら低下しました。ちなみに、この労働参加率は、今年の1月至るまで4カ月にわたり、62.7%で推移していました。このため、今回の労働参加率の僅かな低下から、就業を断念した人の増加を反映した動きと捉えるのは時期尚早かもしれません。

 改めて、この非農業部門雇用者数の推移に着目すると、昨年10月以降、大幅な増加を続けていました。こうしたなかでの今回の急速な増勢鈍化は、逆に、4月以降の雇用者数の大幅増加への期待感につながる端緒ともなりそうです。

 こうした点も踏まえ、引き続き、米国における雇用統計の内容が注目されます。

201803米雇用統計

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