FC2ブログ

米国の2018年1~3月期実質GDP成長率、前期比年率2.3%増。2四半期連続の増勢鈍化に

実質GDP成長率、2四半期連続の増勢鈍化に

 4月27日、米国商務省から最新の国内総生産(季節調整済み、速報値)が発表されました。

 それによると、2018年1~3月期の実質GDP成長率は前期比年率2.3%増と、前四半期の同2.9%増から増勢が鈍化しました。また、成長率について、ここ最近の推移を見ると、2017年7~9月期の同3.2%増を直近ピークに、10~12月期を経て、2四半期連続で増勢が鈍化しています。

 ただ、2四半期連続の増勢鈍化とはなったものの、急速な落ち込みといった状況でもなく、今回は、程よい水準に留まったといった印象です。

個人消費が急速に鈍化、一方、企業部門には底堅さも

 次に、各需要項目の内容を見ると、まず、GDPの約7割を占める個人消費は同1.1%増と、前四半期の同4.0%増から大幅な増勢鈍化となったほか、住宅投資も同0.0%増と前四半期の同12.8%増から急速に鈍化するなど、米国における消費関連項目の低迷が示された格好です。

 また、民間設備投資が同6.1%増と、やはり、増勢鈍化となったものの、前四半期(同6.8%増)に続く6%台という、比較的、高い水準を維持しました。内訳を見ると、「構築物」が同12.3%増と前四半期の同6.3%増から増勢が加速した一方、「機器への投資」は同4.7%増と、前四半期の同11.7%増から増勢が鈍化、また、在庫投資も2四半期ぶりに、成長率の押し上げ要因となりました。

 こうしてみると、企業部門の関連項目には底堅さも感じられるなど、家計部門の関連項目とは、対照的な内容となったようです。

 そのほか、政府支出も同1.2%増と前四半期の同3.0%増から増勢が鈍化しています。

 続いて、外需関連項目を見ると、まず、輸出が同4.8%増と前四半期の同7.0%増から増勢が鈍化、そして、輸入も同2.6%増と、前四半期の同14.1%増から急速に落ち込む格好となりました。また、その縮小幅で、輸入が輸出を大きく上回ったことから、結果として、純輸出は2四半期ぶりに、小幅ながらも成長率の押し上げ要因となりました。

米国の成長率は今後下ブレしていくのか?

 さて、今回の成長率は、企業部門が良好な状態を保ち、家計部門では停滞感が強まるという、米国経済における二極化を意識させる内容だったと言えそうです。

 もっとも、一見、良好と見える企業部門に関しても、個人消費や輸入の落ち込みから、米国内需の低迷が窺われるほか、輸出の増勢鈍化は、世界経済の先行き不透明感を意識させます。このため、在庫投資の寄与度のプラスについても、企業における積極的な在庫の増強というよりも、むしろ、意図せざる在庫が積み上がりつつある状態であるといった見方もできそうです。

 仮に、米国内需が停滞しており、なおかつ、その状態が当面続き、また、世界経済も、今後、低迷に向かう事態になれば、米国の企業部門においても、早晩、停滞感が浮上してくる可能性もあります。

 そうなれば、今回は程よい水準に留まったとの見方も可能と言える米国の成長率も、今後、下ブレしていく可能性も考えられます。

2018米GDPQ1速
スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

広告
プロフィール

ecolumn1967

Author:ecolumn1967
FC2ブログへようこそ!

当ブログは、日々発表される経済統計や関連報道などについて、自分なりに分析し、コラムとして発表していくブログです。

コラムの性格上、先行きの見通しや将来の展望、金融商品の動向などについても言及することがあるかと思いますが、当ブログの目的は、あくまでも、情報の提供であり、投資の推奨などが目的ではありません。

投資を行う場合などは、ご自身で情報収集や分析などを行ったうえで、ご判断くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
FC2カウンター
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR