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米国の2018年4~6月期の実質GDP成長率は年率4.2%増。7~9月期に増勢鈍化の可能性も

4~6月期の実質GDP成長率、前期比年率4.2%増に確定

 9月27日、米国商務省から最新の実質国内総生産(GDP)が発表されました。それによると、2018年4~6月期の実質GDP成長率(季節調整値・確定値)は前期比年率4.2%増でした。これは、8月29日に発表された改定値と同じ数値です。

 内需関連項目について、改定値からの修正状況を確認すると、まず、GDPの約7割を占める個人消費を見ると、今回は同3.8%増で、改定値と同じ数値を維持しました。また、住宅投資は同1.3%減と、今回もマイナスだったものの、改定値(同1.6%減)から上方修正されました。

 企業部門では、民間設備投資が同8.7%増と、改定値の同8.5%増から上方修正されました。内訳を見ると、「構築物」が改定値の同13.2%増から同14.5%増へ、比較的、大幅な上方修正、一方、「機器への投資」は同4.6%増と、改定値(同4.4%増)と比較してやや小幅な上方修正となりました。

 一方、在庫投資については、改定値に続き、成長率の押し下げ要因となり、さらに、その押し下げ度合いも改定値よりも強まる格好となりました。そのほか、政府支出は同2.5%増と改定値の同2.3%増から上方修正されました。

 そして、外需関連項目では、輸出が改定値の同9.1%増から同9.3%増へ上方修正され、速報値の数値に戻る形となった反面、輸入は改定値の同0.4%減から同0.6%減へ下方修正されました。

 このように輸出が上方修正された一方、輸入が下方修正されたこともあり、純輸出は改定値に続き、成長率の押し上げ要因となり、その押し上げ度合いを強める格好となりました。

2018米GDPQ2確報値変化

4~6月期の成長率は急速に増加幅を拡大

 次に、米国の成長率について、ここ1年の推移に着目すると、2017年4~6月期の同3.0%増をピークにして、それ以降、2018年1~3月期(同2.2%増)まで3四半期連続で増勢が鈍化すると同時に、2%台を維持していました。

 そして、この4~6月期には急速に上昇幅を拡大させています。この成長率急伸の要因として、まず、個人消費の前四半期の小幅な伸びからの急速な拡大が挙げられます。背景には、良好な雇用環境の下支えがあると思われます。

 また、輸出の前四半期からの急増も成長率の急伸に寄与しています。ただ、この輸出の急増の要因については、中国の対米輸入関税発効前における米国からの大豆の前倒し輸出の増加など、一時的要因の影響が大きかったとの見方もあります。

2018米GDPQ2確

7~9月期の成長率は大きく鈍化する可能性も

 このように、成長率の急速な増加幅拡大の要因のひとつとして、一時的要因による影響が大きかったとなると、続く7~9月期には、その影響の剥落による輸出の落ち込みへの懸念も浮上してきます。

 そして、その輸出減少は、企業部門における経済活動にも影響を及ぼすと予想されることから、このところ、好調を続けているとの印象の強い設備投資の先行きにも影を落とすこととなるでしょう。

 つまり、米国の成長率が7~9月期に大きく鈍化する可能性も指摘でき、今後の展開に留意が必要と思われます。
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