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米国の2018年10月の非農業部門雇用者数は前月比25万人増。2カ月ぶりに20万人台を回復

非農業部門雇用者数は2カ月ぶりに増加数20万台を回復

 11月2日、米国労働省から最新の雇用統計が発表されました。それによると、2018年10月の非農業部門雇用者数は前月比25万人増と、9月の同11万8000人増から増勢が加速し、2カ月ぶりに増加数20万人台を回復しました。

 ただ、9月の雇用者数は、前回発表時の同13万4000人増から、下方修正され、ハリケーン襲来による雇用への影響について、再認識させられる格好となりました。

 部門別の雇用者数の変動を見ると、政府部門が同4000人増と前月の同3000人減から2カ月ぶりに増加に転じた一方、民間部門については、同24万6000人増と前月の同12万1000人増から大幅な増勢加速となりました。

製造業や建設業などの雇用者数が大幅増加

 次に、部門別の雇用者数のうち、業種別の雇用者数の変動に着目すると、まず、製造業が同3万2000人増と、前月の同1万8000人増から増勢が加速し、今年2月(同3万1000人増)以来の増加数3万人台回復となりました。ちなみに、製造業の雇用者数は15カ月連続で前月比プラスを維持しています。

 また、建設業の雇用者数も同3万人増と、前月の同2万人増から増勢が加速し、8月の同3万1000人増以来、2カ月ぶりに増加数3万人台を回復しました。

 そのほか、小売業(同2000人増)、卸売業(同9000人増)、不動産(同4000人増)、情報産業関連(同7000人増)などで、小幅ながら、雇用者数の増加が見られます。

10月の失業率は前月と同じ3.7%を維持

 次に、非農業部門雇用者数と同時に発表された失業率を見ると、10月は、9月と同じ3.7%を維持し、引き続き、低水準を持続する形となりました。米国の失業率は6月の4.0%をピークにして、改善傾向を維持しています。

 一方、失業率との関連で注目される労働参加率は62.9%と、9月の62.7%から上昇しました。米国の労働参加率は、前月、それまでの低下傾向に歯止めが掛かった格好となっており、今回は、前月の下げ止まりから上昇に転じたことになります。

 労働参加率の上昇は、就職活動再開者の増加を意味しており、その人数が失業者に参入されることにより、失業率上昇につながる場合もあります。この点を踏まえ、労働参加率が上昇したなかでも失業率が上昇しなかった点を考慮すると、米国企業による採用意欲は、なお、旺盛であるということが見て取れます。

 さて、10月の非農業部門雇用者数は、9月の急速な増勢鈍化からの反動もあり、大幅な増勢加速により20万人台を回復した格好です。こうした状況を見る限り、9月の落ち込みは特殊要因による一時的な変動であり、その要因として、上述の通り、米国に襲来したハリケーンの影響が挙げられます。

 他方、2018年入り以降の非農業部門雇用者数の動向を見ると、増勢の加速と鈍化を繰り返しながらも、増加数が20万人を超えた月が5回もあるうえに、そのうち1回は30万人を上回る増加数(2月:同32万4000人増)を達成、さらに、今のところ、10万人を下回った月が一度も発生しておらず、米国における雇用環境の良好ぶりを示しています。

 こうした米国における雇用環境の良好な状態がいつまで続くのか、注目です。

201810米雇用統計
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